ビールとワイン、その両方の良さが自然と重なっていくような一杯 FARMENTRY GRAPEEE - Grape Skin Contact Saison #2
【ブルワリーさんからのコメント】
奈良・橿原にある bar NALU の20周年を記念したコラボレーションビール「GRAPEEE」。
昨年に続き、“ブドウと発酵”をテーマに、今年はいくつか工程を増やしたレシピを組みました。
今回で2回目の挑戦となりますが、昨年のバッチをベースに、よりワインに近づけた輪郭がでるようなレシピにしました。
モルト構成については、ファーメンタリーのハウスラガーにも使われているIREKS社のピルスナーモルトをベースに、口当たりをよくする為、オーツ麦や小麦も少量加えています。
なるべく穏やかな苦味を得る為、ホップはフランス産のアラミスホップを採用。
ワインとビールの相乗効果を狙い、初期発酵はフレンチセゾンイーストとワインイーストによる並行発酵でスタート。
セゾン酵母がつくる高い発酵度とフェノリックなドライネスに対し、ワイン酵母由来のエステルとグリセロール感が重なり、単一酵母では得られない多層的な発酵プロファイルを形成しています。
さらに今年は、ワイン酵母+白葡萄果皮に加え、新樽のフレンチオークチップを使用しています。
ウッドチップに含まれるリグニン由来のバニリンやトースト香、ウッドニュアンスが加わることで、熟成ワインを想起させる立体的なアロマも加えることができました。
最終的には完全発酵により非常にドライなフィニッシュとなりましたが、酵母由来の華やかなエステル、果皮由来のタンニン、そして穏やかな酸が拮抗することで、単なるシャープさに留まらないバランスとなりました。
ビールとワインの境界を曖昧にしながらも、飲み続けられる一杯として両立しています。
ビールとワイン、その両方の良さが自然と重なっていくような一杯です。
白ワインのように少しずつ温度の変化を楽しみながら、香りや質感の移ろいを感じてもらえると、このビールの面白さがより伝わるかと思います。
【ブルワリーさんオススメの楽しみ方】
料理とのペアリング:フレッシュチーズや白カビ系のチーズ、ハーブや柑橘を使った料理