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日本の昔と今とこれからをクラフトビールを通して再発見する「JAPANESE BEER ODYSSEY」。日本文化を縦横無尽に醸す旅の先でどんなクラフトビールと出会うのか…ここJBO GUIDEでは、オトモニオリジナル銘柄のテーマとなった文化をより深く掘り下げてご紹介していきたいと思います。
【熱唱SESSION IPA】カラオケでミシン?!酒場の”流し”からはじまり、時代に合わせて進化し続けるカラオケ文化
「みなさ~ん!カラオケは好きですか~!」
JAPANESE BEER ODYSSEY第12弾の銘柄は「熱唱SESSION IPA」。
思いっきり歌った後に、ぐいぐいと飲みたくなるセッションIPAを造りました。副原料には生姜と甘夏の果汁を投入!喉をいたわってくれそうな、ジンジャエール風の味わいに仕上げています。
今や日本の一大文化であるカラオケ。今回のJBO GUIDEではそんなカラオケについて探っていきたいと思います。
起源は夜の街の「流し」だった!カラオケの歴史
通信カラオケは今年で30年!思い返せば、わたしが若かりし頃は、分厚い電話帳のような本をめくりながら曲を選び、リモコンで番号を入力するスタイルでした(ときどき番号を打ち間違って、全く違う曲が入ってしまうのはあるある)。
カラオケの背景映像の多くは、男女の恋物語。何度も同じ映像が流れるので、歌いながら「そこ!またすれ違ってる」なんてツッコミを入れたりしていました。
それが今や、カラオケはものすごい進化を遂げています。スマホをカラオケリモコン代わりに使えたり、ライブ映像を見ながら生演奏で歌えたり……まるで自身がアーティストになったかのような爽快感を味わえます。
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そんなカラオケの進化とルーツを辿るべく、JOYSOUNDを運営する株式会社エクシングさんにお話をお伺いしました!
――そもそもカラオケが生まれたきっかけはどのようなものだったのでしょうか?
エクシングさん:1960年代、ギターなどを持って酒場を渡り歩いていた「流し」がカラオケの起源と言われています。「○○弾いてよ」とリクエストを受け、生演奏を披露し、それに合わせて人々が歌う。これがカラオケのはじまりだったんですね。
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でも流しの数は限られていますし、「歌いたい!」と思った時に必ず出会えるわけでもない。そこである人が「これを機械化しよう」と考え、70年代に初のカラオケの専用装置が出来上がりました。
――流しがきっかけだとは知りませんでした!では初のカラオケはどのようなものだったのでしょうか?
エクシングさん:「エイトトラック」という大きなテープを、機械の中入れるとテープからオーケストラが流れるというものでした。ちなみに「カラ」(歌のない)のオーケストラということで、ここから「カラオケ」という名前が生まれたんですよ。その後CDやLDが生まれ、そこに音楽を入れて音を出すという手法に変わりました。
――おお、それで「カラオケ」なのですね!でも一度音を録音する必要があるとなると、大変そうですね。
エクシングさん:そうですね。LDカラオケの場合、カラオケのために曲を演奏・録音し、別でその楽曲の為に撮影した動画と合わせてLDに収録し、出来上がったLDをカラオケ店に送り、お店の方が機械の中に入れてはじめて歌えるようになるので、曲が発売してからカラオケで歌えるようになるまでに約2か月ほどの時間がかかっていました。
――2か月!それは長いですね……楽曲データがリアルタイムで配信される「通信カラオケ」が当たり前の世界で育ったので、想像ができないです。通信カラオケ時代はどのようにしてはじまっていったのでしょうか?
エクシングさん:1992年に弊社が業界初の通信カラオケを発表し、この年を皮切りにどんどんカラオケ業界が盛り上がっていきました。
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通信カラオケ以前、カラオケを歌うのは流しを楽しんでいたおじさん達だったのですが、通信カラオケによって最新曲がすぐに歌えるようになったことで、若年層にもカラオケが広がり、カラオケ人口が一気に増えたんです。
さらに通信カラオケ誕生と前後して、コンテナボックスをカラオケの部屋に見立てた「コンテナカラオケ」という手法が生み出され、「個室で最新の曲を歌える!」ということで一気に日本中でブームが起こりました。
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――たしかに昔、カラオケと言えばこの形でした!懐かしいです。グループカラオケで、隣の部屋を行ったり来たりした青春時代を思い出します……
リアルからオンラインへ。オンラインからリアルへ
――通信カラオケの開始以降、なにか大きな転換点などはありましたか?
エクシングさん;ひとつの転換点として「うたスキ」というサービス開始があるかと思います。mixiなどインターネットを使って人と人とがつながることが流行り始めた2006年。「カラオケにもSNSの要素を取り入れよう」とスタートしたサービスなのですが、これによってカラオケが好きな人同士がオンラインで繋がることができるようになりました。
――オンラインで繋がるというのは、具体的にどのようなことなのでしょうか?
エクシングさん:うたスキ動画では、自分が歌っている動画を他の人に見てもらうことができたり、他の人の動画を探してコラボすることができます。それまでは個室に集まって楽しむことで完結していたカラオケが、好きな楽曲、好きなアーティストさんを通じて日本全国の人と楽しむことができるようになったんです。
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歌だけではなく楽器演奏動画をあげている人もいるので、例えばベースの人がギター演奏の動画を探してうたスキ上でコラボする、なんてこともあります。そこで意気投合して実際にバンド活動を開始したケースもあるんですよ。
――リアルからオンラインになり、オンラインからまたリアルになる……SNSの時代ならではのサービスという感じですね!
エクシングさん:そうですね。カラオケの楽しみ方は時代と供に多様化しているので、弊社は「カラオケ以外でも楽しんでもらえるサービスはなにか」を考えて常にチャレンジを続けています。
――「カラオケ以外での楽しみ方」とはどのようなものがあるのでしょうか?
エクシングさん:例えば楽器の演奏をする場が欲しい!という方のために、業界で初めてギターやベースをつないで楽器演奏を楽しめるサービスをスタートしたり、カラオケを喫茶目的で利用されている方のために、アニメや映画、お笑いなどの「観るコンテンツ」を強化したりしました。
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――言われてみればわたしも産後、赤ちゃん連れのお茶会にカラオケルームを利用していたのを思い出しました!防音完璧なので、赤ちゃんがギャン泣きしても安心なんですよね。喫茶に楽器練習……歌う以外にも皆さん様々な使い方をしていて、おもしろいですね。
エクシングさん:そうなんですよ。他にもファン同士で集まり、好きなアーティストさんの映像を見る「推し活」なんかも活発ですよ。全国のカラオケルームで、人気アーティストのライブ・ビューイングも定期的に実施しています。他にも最近ではカラオケルームでのミシンも流行っています。
――カラオケでミシン?!どういうことですか?
エクシングさん:全国4店舗のJOYSOUND直営店で、ミシンの貸し出しサービスをスタートしたのですが、「気軽にミシンを使ってみたい方」や「自宅だと作業スペースがなく、音も気になるという方」にも、ご好評いただいているんです。
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――身近な個室として、様々な需要があるのですね!
エクシングさん:そうですね。弊社では定期的に市場調査を行うことで時代の流れや、お客様の需要を探り、それに適したサービスを先取りしてご提供できるよう常にトライ&エラーを繰り返しています。
常に先陣を切る!圧倒的な曲数の秘密
――JOYSOUNDはすごく曲の幅が広いですよね!オトモニメンバーはボカロ曲やインディーズ曲が好きな人が多いのですが、彼らはカラオケに行く際に必ずJOYSOUNDを選ぶと言っていました。
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エクシングさん:ありがとうございます!JOYSOUNDの特徴のひとつに、ボカロ曲が多いことがあります。
ボカロブームが起こった2007年、権利面も整理されておらず、誰もがボカロをカラオケで歌えるとは思っていませんでした。しかし「カラオケでもボカロを歌いたい!」というお客様からのお声をたくさんいただいたため、弊社が業界ではじめてボカロ曲を配信を実現したんです。
そこからボカロがカラオケ上位をしめるようになり、カラオケも巻き込んでの一大ボカロブームが起こったんです。
――そんな過去があったんですね……すごいです!JOYSOUNDではボカロ以外にも本当に曲数が多いと思いますが、曲はどのようにして選んでいるのでしょうか?
エクシングさん:「いろいろな世代に人気のある曲を、いち早く楽しんでもらえるように」というのが大方針ですが、多様化している趣味嗜好をより細やかにカバーできるよう、各ジャンルの最新の動きを編成担当部門のメンバーでチェックしています。
例えば、バンドが好きな方のためにフェスに出演しているアーティストの楽曲をチェックしたり、ボカロでなにが人気かみていたり……最近の動きだとSNSなどをきっかけに人気曲が誕生することもあるので、動向を常にチェックし、配信に反映したりしています。
さらに「うたスキ ミュージックポスト」という、楽曲を持っている人であれば、だれでも無料で映像つきでカラオケ配信することができるサービスが弊社にはあるので、本当に幅広い楽曲をJOYSOUNDでは歌うことができるんですよ。
――最新の動向チェックに、ユーザーさん自身でのカラオケ配信……!だからあんなにも曲ジャンルに厚みがあるのですね。いままで何気なくカラオケに行っていましたが、これからはどんな新曲が入っているのか、どんなサービスが開始しているのかをチェックするのが楽しみになりそうです。
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JBO銘柄第12弾はカラオケをテーマにしたビール「熱唱セッションIPA」
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流しの時代から今に至るまで50年以上。カラオケは姿だけではなく、その楽しみ方も大きく変化してきました。でもその根底にずっと共通してあるのは「音楽の楽しさ」だと思います。自分の好きな曲を爆音で聞いたり、大きな声で熱唱したり……
そんなカラオケの楽しさや、歌ったあとの爽快感などをイメージして「熱唱セッションIPA」を醸造しました。生姜や甘夏果汁を喉で感じつつ、ノリノリで楽しんでみてくださいね。
文 : ルッぱらかなえ(小林加苗)
取材協力 : 株式会社エクシング