日本の昔と今とこれからをクラフトビールを通して再発見する「JAPANESE BEER ODYSSEY」。日本文化を縦横無尽に醸す旅の先でどんなクラフトビールと出会うのか…ここJBO GUIDEでは、オトモニオリジナル銘柄のテーマとなった文化をより深く掘り下げてご紹介していきたいと思います。
【ツンデレHAZY IPA】コミケは本気で遊べる人たちのための盛大な作って遊ぼうの会だ
2022年1月から始まった、日本文化をテーマにビールを醸造するJAPANESE BEER ODYSSEY(JBO)もいよいよ2022年ラストとなりました。
ここまでお付き合いありがとうございました。
JBOのラストを飾るのは、もう日本とは切っても切り離せない「オタク文化」。
ビールはオタク文化を象徴する一つのアイコンである「ツンデレ」を、JBO GUIDEでは最高70万人以上が参加した一大イベント「コミケ」をテーマにしてお届けしております。
このJBO GUIDEは、コミケをよく知らない方々には「次のコミケに参加してみようかな」と思ってもらえるような新たな視点と楽しみ方のガイドとして、そしてコミケに参加している方には最大の賛辞としてお送りできればと思います。
もしお手元にあれば、まずこのあたりでツンデレHAZY IPAを開栓し、一口お飲みいただいて、そのパンチの強さを体感していただきつつ続きをお楽しみください。
過酷すぎたコミケは過去のものに
さて、大人になってから「本気で遊んでいい場所」が見つかることは稀であり、そして同時に大人になってから「本気で遊べる人」というのも珍しくなってきます。
そんな中で、コミケとは「本気で遊べる人たちのための盛大な作って遊ぼう祭りである。」
というと、コミックマーケットをよく知らない人からするとまた印象が違うのかもな。と思います。
筆者調べでは、非オタクの方々に「コミケってどんなイメージ?」と聞くと、「なんかとんでもない量のオタクが集まるやばいイベント」「際どいコスプレイヤーが沢山いるところ」など、ネットニュースで絵になりやすいシーンの印象になっている方がほとんどでした。
もちろん、だいたいあってます。
さらにはひと昔前だと、よくコミケの入場待機列で「今年は○人倒れた」といったことがネタにされ、その密集度と立ち昇る臭いと合わせて地獄絵図と揶揄されていました。
これも、だいたいあってます。
コミケは夏と冬の年2回開催されていますが、確かにコロナ前までは、特に夏コミの入場前は本当に地獄と言っても過言ではありませんでした。
水分補給できるように飲み物をもち、帽子を被って日差しを避け、前日はよく寝てイベントに臨もうと注意喚起されており、一体なんのイベントの参加準備なのかよくわからなくなるほど。
(現在は感染症対策として事前チケット制になり入場料はかかるようになりましたが、代わりに参加するのに以前ほど過酷な試練を課されることはなくなりました。)
何十万人もの参加者に揉まれながら、過去のそんな過酷な環境を乗り越えていた参加者たちは、何も見目麗しいコスプレイヤーの方々や、人気作家や企業の限定グッズ、アダルトな本を求めている人達だけではないのです。
では他に何を求めているのか?それを説明するため、ここで話は少し戻ります。
改めてコミケとは、本気で遊べる人たちの盛大な「作って遊ぼう祭り」と言えるのです。
何かにとり憑かれた人たちが自分のために作ったエゴい作品が集う場所
というのも、コミケでは本当に素人か疑わしい人たちが作った、料理本(燻製本などの特化本が多い)や食べ歩き本に始まり、カードゲームのデザインの歴史といった尖った本やプログラミングのような技術本、さらにはオリジナルのボードゲームやドール、木彫り細工に至るまで、多種多様な頒布物(=買えるもの)が並ぶからです。
つまり、コミケは何もアニメや漫画などのわかりやすいオタクに限らず、「何かに熱を上げている人種(=オタク)」がその熱に浮かされ、忙しい日常生活の中にあってもうっかり何ヶ月もかけて仕上げてしまったエゴい力作を頒布している場所なのです。
ところで、先ほどから「頒布」という一般には見慣れない単語が出てきていると思います。
この単語はコミケにおいて最も重要な単語で、テストにも必ずでます。
「頒布(はんぷ)」が読めなければ会場に入れてもらえないどころか、もぐりのレッテルを貼られ、江東区から追放されることになるでしょう。
という冗談は置いておき、頒布とは「広く行き渡らせること・広めること」という意味の単語で、コミケの精神はこの「頒布」という言葉に凝縮されています。
つまるところ、何かに熱を上げている人が「自分の趣味はいいぞ。」とエゴ丸出しで自由に広めてよいイベントであり、また同時に他人のエゴを垣間見ながら自分の知らない世界に没頭している人たちの作品に触れられるのがコミケなのです。
仕事をしている方々なら、様々な人に口を出されながら誰かや何かのために業務を行ったり物を作ったりして、「絶対こっちの方がいいのにな」と思うシーンが沢山あるのではないでしょうか。
その鬱憤を全てぶつけるかの如く、ただ自分のために「わたしのかんがえたさいきょうの〇〇」を実現して広められるというのは、この世で最高の遊びの一つと言えるでしょう。
エゴと好奇心を刺激しに
コミケではサークル参加の方も一般参加の方も等しく「参加者」と呼ばれます。
そこにどんな意味があるのか、改めて書くのは野暮でしょう。
子供の頃のように「本気で遊ぶ」ということがどれだけ難しいことか、大人になるにつれてその尊さを実感していく一方です。
そんな中でもコミケに参加するということは、労を厭わず人に広めたいものや形にしたいものがあるということ・他人の没頭している物を面白がって見れる好奇心が自分の中に生きていることの証明なんじゃないかと思います。
一般参加ならまだしも、サークル参加なんて自分には到底...と思っている方も多いと思います。
もちろん忙しない毎日を送る中で頒布するものを作るのはとても大変ですし、絶対素人ではないようなクオリティのものを作ってくる作家さん(実際素人じゃないことが多い)を前に、裸足で逃げ出したくもなるでしょう。
でも、コミケの頒布物にクオリティのレギュレーションはありません。
あなたのエゴさえ詰まっているのなら、慣れない絵や文章を書いてコピー用紙に印刷し、ホッチキス止めの製本10部から始めたっていい場所なのです。
そのような本に「コピー本」と名前がついているくらいよくあることなのですから。
さて、この記事が公開されるのは2022年11月15日(火)、次の冬コミの一般参加の入場チケット販売がもうすぐ始まります。
きっと新しい世界が拓けると思いますので、もし興味が出たら好奇心を刺激しに一度足を運んでみてください。
JBO銘柄第15弾はオタク文化をテーマにしたツンデレHAZY IPA
さて、冒頭あたりでお飲みいただいたツンデレHAZY IPA、まだ残っていますでしょうか?
実はこのビール、まさにツンデレのような2面性を持ち、時間経過で温度が上がることによって甘みが出るビールに仕上がっていますので、最初の味わいを思い出しながら飲んでみてください。
ここで、改めてツンデレHAZY IPAのご紹介を。
ツンデレHAZY IPAは先に書いた通り、温度変化で二つの味わいが楽しめるツンデレなビールです。
注いだ瞬間に鋭くトロピカルなトップアロマが漂い、冷たいうちはスッキリと甘くない言わば「ツン」のテイストが味わえます。
そこから温度が徐々に上がるにつれて香りが強くなり、 甘いフルーティなアロマと一緒にハイビスカスの持つユニークなフレーバーがほんのり漂い始める「デレ」な一面がのぞく、ツンデレを上手く表現したクラフトビールに仕上がった自信作です。
まだお手元にビールがない方は、ぜひ一度クラフトビールならではのツンデレな味わいをお試しください。